未来のために全力でプレー センバツ開幕

第97回選抜高校野球大会が18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。開会式では、和歌山県代表の市和歌山(3年ぶり9回目)と智弁和歌山(2年ぶり16回目)も力強く甲子園の土を踏み締めた。市和歌山の川邉謙信主将は選手宣誓を務め、「野球ができる喜びをかみ締め、今まで支えてくれた全ての人たちへの感謝を胸に、仲間を信じ、未来のために全力でプレーする」と力強く決意した。
Omoinotakeの「幾億光年」のメロディーが響く中、昨年王者の健大高崎(群馬)を先頭に、北から南の順に出場32校が堂々と入場行進。
川邉主将は選手宣誓で、高校野球の伝統が受け継がれてきたことへの感謝の思い、未来へつなぐ責任をメッセージに込めた。また、野球人口の減少を憂う思いを含め、「高校野球は好きですか」と問いかけて、多くの観衆に訴えた。堂々とした選手宣誓に、会場からは大きな拍手が送られ、大役を務めた川邉主将は「うまくいった。うれしい気持ちでいっぱい」と笑顔だった。
大会は休養日を含む13日間の日程で、順調なら決勝は30日の予定。
市和歌山は第2日の19日午前11時半から、第2試合で昨年明治神宮大会王者・横浜(神奈川)、智弁和歌山は第4日の21日午後2時から、第3試合でセンバツ初出場の千葉黎明(千葉)と対戦する。