声かけで詐欺防ぐ 保田さんに4度目感謝状

橋本署長㊨から感謝状を受け取る保田オーナー
橋本署長㊨から感謝状を受け取る保田オーナー

特殊詐欺被害を未然に防止したとして、海南署(橋本諭署長)は17日、ローソン海南且来店オーナーの保田幸平さん(48)に感謝状を贈った。保田さんはこれまで3度感謝状を受けており、今回で4度目。

同署によると、ことし2月4日午前10時45分ごろ、70代の男性客が来店し、レジで電子マネーを購入しようとしたという。バックヤードにいた保田さんが、男性とアルバイト店員との会話を聞く中で「アップルカード、5万円」と耳にしたことから「詐欺ではないか」と疑い、レジ前に移動し、男性に購入理由を尋ねた。

男性は「パソコンを止められ、直すには5万円の電子マネーを購入するよう言われた。他店のコンビニでも何度か購入した」と話したため、保田さんはすぐに同署へ相談した。同署員が駆け付け、男性はだまされていることに気が付いたという。

同署で行われた贈呈式で、橋本署長は「水際で止めていただき、ありがたい。民間の人の手助けが必要、引き続きお願いします」と感謝。

保田さんは「いつも警察のパトロールが来てくれて心強い」と言い、「若い子は、来店客に声をかけづらいと聞く。微力ながら意識を高く持ち、クルーが一丸となって積極的に声をかけ、未然に防ぎたい」と話した。