世界遺産の保全事業に 伊藤園が県協議会へ寄付

目録と感謝状を手に原田部長㊨と今井局長
目録と感謝状を手に原田部長㊨と今井局長

飲料大手の㈱伊藤園は18日、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全・活用事業に対する寄付金20万円を、和歌山県世界遺産協議会(会長=岸本周平知事)に贈呈した。

同社は2008年から全国各地で環境保全に貢献する活動を展開し、昨年7月には、メジャーリーガーの大谷翔平選手をグローバルアンバサダーとする社会貢献プロジェクト「Green Tea for Good」を開始した。

プロジェクトの一環として、人気飲料ブランド「お~いお茶」の売り上げの一部を寄付する「お~いお茶『お茶で和歌山を美しく。』キャンペーン」を昨年7月8日~8月25日、11月4日~12月31日に実施。同協議会への寄付は今回で10回目となった。

贈呈式は県庁で行われ、同社の原田嘉浩東近畿地区営業部長から目録の、同協議会会長代理の今井善人県観光局長から感謝状の贈呈がそれぞれ行われた。

原田部長は「伊藤園はお茶が祖業であり、環境保全は一時も忘れてはいけないと思っている。世界遺産の保全に、地元で重要な使われ方をすればありがたい」と述べ、今井局長は「長らく寄付を続けていただき、古道の道普請にもご協力いただいていることに深く感謝している」と話し、寄付金は、次世代に世界遺産を引き継ぐための、児童生徒への入門講座や現地学習などの事業にも活用する考えを伝えた。