おいしい米を味わって 有功東小が弁当販売開始

和歌山市六十谷の有功東小学校(小林和歌校長)の5年風組は、自分たちが育てた米と、和歌山の食材を使い地元の魅力が詰まった弁当を制作。同市八番丁のうどんとおむすび紬(つむぎ)で、31日までの期間限定で販売している。初日の20日には児童らが店頭に立ちおいしさをPR。多くの人が集まり弁当は飛ぶように売れていた。
同校の5年生は、総合的な学習の一環で昨年4月から近隣の田んぼを借り、地域の人らと協力し、米作りに取り組んできた。 その後、社会科の授業で「作る・加工・販売」という6次産業について学んだことから、作った米で弁当の開発に挑戦。全員でメニューを考え、飲食店を経営する同市のTABLOCAL(タブローカル)の奥畑公康代表にアドバイスをもらった。
試作を重ね出来上がったのは、米のおいしさをそのまま感じられる塩のおにぎりと、シラスを入れただし巻き、梅干しを使ったポテトサラダ、彩りにタコの形をしたウインナーが入った弁当で、販売価格は250円。
販売に向けて、児童らはだしまき作りの練習をし、ポスターを作り、各学級を回って呼びかけるなど宣伝活動にも取り組んだ。
この日は16人が午前9時から同店の厨房を借り、保護者に販売する弁当60個を作った。
11時から販売を開始すると行列ができ、児童らはお金の精算や弁当を袋に入れるなど対応に追われた。
おにぎりを120個作ったという森田栞乃(かの)さん(10)は「きれいな形にするのが大変だった。おにぎりはもちっとふっくらしてめちゃくちゃおいしい」とにっこり。
福西凌成さん(11)は「みんなで協力して一から育てたおいしい米をたくさんの人に食べてもらいたい」とPR。
21日からは児童らが考えたレシピを、同店が作って販売する。午前11時半から売り切れるまで。