古典を基に臨書や創作 清墨社が書道

和歌山市の書道家、山本清雲さん(77)が主宰する「清墨社」の第6回作品展が21日、同市の県民文化会館で始まった。23日まで。
3年に1度開催しており、ことしは山本さんの喜寿記念展も併催している。
大展示室は、山本さんが今まで古典を基にして創作した書や臨書など127点を紹介。中国明代末期の書家・傅山を基調にして書いた力みなぎる大作から、種田山頭火の俳句に絵を添えた心和むような小作品も並ぶ。
中・小・特設展示室には、山本さんの弟子らが取り組んだ臨書や自由な創作作品など、43人の83点を展示。中には、会員全員が山本さんの喜寿を祝って「寿」の字を行書や草書、篆(てん)書など、さまざまな字体で書き、富士山の写真を背景にして並べた共同作品もある。山本さんは「日頃、心に留めおきたい言葉などを題材に皆で懸命に取り組んだ。月に一度、勉強会も開いて古典を勉強してきた3年間の集大成です」と話している。
午前10時~午後5時(入場は4時半)。