「打つ手は無限」で挑戦 菱岡工業創立50周年感謝祭

岡田社長㊨、長男の卓也さん(中央)も吉本新喜劇に登場
会社のさらなる発展を願い祝杯

電気機器や制御機器の開発設計、ハーネス加工などを行う菱岡工業㈱(本社=和歌山市中島、岡田亜紀代表取締役)の創立50周年記念感謝祭が15日、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山であり、来賓や関係者、従業員ら約320人が節目を祝福。会社のさらなる発展を願った。

同社は1974年に三菱電機㈱ミシン部品の加工・組立工場として、岡田社長の祖父・音次郎氏が創業。今につながる基盤を築いた先代の父・和也氏の急逝により、2000年に亜紀氏が3代目として会社を引き継ぎ、板金加工から組立までを担う一貫生産を強みに、事業を拡大してきた。18年には本社新社屋を完成させ、社員食堂やカフェ、保育園を併設。従業員が働きやすい環境を整え、障害者の就労支援にも力を入れている。

岡田社長はあいさつで「節目を迎えられたのは、お客さまをはじめ、お取引先の皆さま、社員のみんな、地域の皆さまのおかげ」と感謝。「50周年は通過点。新たな事業に取り組む準備もしており、60周年、100周年へとつないでいきたい」と決意を新たにした。

オープニングでは、書家の北原美麗さんが同社の社是「打つ手は無限」を力強く筆で表現するパフォーマンスを披露。岸本周平知事、三菱電機㈱の加賀邦彦代表執行役・専務執行役が祝辞した。続く鏡開きは岡田社長、岸本知事、自民党県連会長の石田真敏衆議院議員、建畠克佳市長公室長、志田安規三菱電機㈱冷熱システム製作所所長をはじめとする代表者で行い、石田衆議院議員による乾杯の発声で、華やかに開宴となった。

串本で水揚げされた80㌔の黒マグロの解体ショーがあり、にぎりずしで振る舞われた。また、ステージに吉本新喜劇の舞台セットが登場。川畑泰史さんら新喜劇メンバーが人情味あるドタバタ劇で楽しませ、岡田社長と長男の卓也さん(8)も出演して沸かせた。お約束の「ズッコケ」体験もあり、来場者が座員のボケに合わせて転び、会場は劇場さながらの爆笑に包まれた。

また、岡田社長は長年温めてきた新たな構想を発表。子どもの貧困問題に向き合い、地域の飲食店協力のもとで、どんな家庭環境にある子も無料で食事でき、安心できる居場所をつくる「紡ぎプロジェクト」に取り組むとし「大き過ぎる夢を掲げていますが、『打つ手は無限』で決して諦めず、トライし続けることで、夢はかなうと信じています。これからも社員のみんなと一緒に成長していけるように精いっぱい精進してまいります」と力強く述べた。

岡田社長㊨、長男の卓也さん(中央)も吉本新喜劇に登場
岡田社長㊨、長男の卓也さん(中央)も吉本新喜劇に登場