アートで笑顔に お城の動物園応援フェス盛況

特大キャンバスに自由に絵を描く子どもたち
特大キャンバスに自由に絵を描く子どもたち

和歌山市の和歌山城公園動物園を応援するアートイベント「第3回わかやまお城の動物園応援フェス@砂の丸広場」が、5月31日と1日に和歌山城の砂の丸広場で開かれ、来場者でアート作品を完成させるライブペイントや、ワークショップなどがあった。収益の一部は動物園に寄付する。

同市島崎町じゃんじゃん横丁内、ギャラリーカフェのモコモコミュージアムと、音楽とグルメのイベントを企画するオトグライが主催。

「アートで人や街を明るく」をコンセプトにアーティスト活動をする同店オーナーの岡本知子さんが、同動物園の存続と支援を目的に始めたフェス。

来場者とアーティストが一緒に作品を作るコーナーでは、アーティスト・たるいのりかずさんと、流木アーティストのGenkyさんと共に、ライブペイントを実施した。

たるいさんは、縦1・5㍍、横3㍍の特大キャンバスを用意。子どもたちと動物や模様をペンキを使って描き、2日間で明るく元気な雰囲気の4枚を完成させた。たるいさんは仕上がりを見て「どんな仕上がりになるか分からない楽しさと不安があったが、子どもたちが元気よく描いて埋め尽くしてくれた。楽しかった」と笑顔。

Genkyさんの流木アート作りでは、子どもたちが自由に色を塗り、Genkyさんが仕上げる。岩出市の枝川林子ちゃん(3)は「ピンクや青色で塗った。ライオンが好き」とにっこり。母親の楓子さん(33)は「動物園には何度も来た思い出がある。遊びながら動物園を応援できるイベントがいい。協力したい」と話した。Genkyさんは「どんな動物になったか、ぜひ動物園に見に来てください。『ここは僕が塗ったとこ』と楽しんでもらえたら」と話した。

完成した作品は、後日、動物園に飾られる。岡本さんは「参加者の協力や来場者の皆さまのハッピーな笑顔があふれた素晴らしい空間でした」と話した。