中辺路で植栽活動 企業の森にサンコーが参加

和歌山県が企業などに県内の森林保全への協力を呼び掛けている「企業の森」事業に、海南市の㈱サンコー(角谷太基代表取締役社長)が参加し、田辺市の中辺路で活動する。県庁で2日、同社と県、同市の3者による森林保全・管理協定の調印式が行われた。
参加企業は101社目で116カ所目の活動となる。同社は生活用品の開発や製造販売を行う。企業の森への参加により、同市野中の民有林1・6㌶を「サンコーの森」とし、本年度から桜やケヤキ、もみじなど約3000本の植栽や下刈りなどの活動を始める。
現場の管理は中辺路町森林組合(岡上哲三代表理事組合長)に委託する。
調印式には角谷社長と小川泰典農林水産部技監、林誠一副市長の他、「紀の国森づくり大使」のキノピーも参加した。
角谷代表は「地域のために何ができるか社員と考え、社員の声で同事業の参加を決めた。活動の仲間入りをさせていただくことは社員一同喜ばしい。よろしくお願いします」と話した。
小川技監は「周辺には熊野古道も通っている。従業員や家族の皆さまと訪れて森林にふれ、癒やしを体験して地域の人との交流も楽しんでほしい」と話した。