送る相手に思い込めて 絵手紙の作品展

和歌山県の岩出市文化協会絵手紙愛好クラブの作品展「薫風にキラリ輝く絵手紙展」が、5日同市東坂本の県植物公園緑花センターで始まった。8日まで。
作品を通して元気を届け、活動の成果を披露しようと年に1度開催。会場には会員40人による作品約400点が並ぶ。
「ヘタでいい、ヘタがいい」をモットーとする絵手紙。送る相手を思い浮かべながら一生懸命に描いたものを相手に届けるため、自分らしさを出すことが大切とされている。
咲き誇る真っ赤なヒガンバナに「パッと花火のように咲き、季節を教えてくれるのね」や、赤とんぼが集団で飛ぶ様子の絵に「病気に負けず、トンボのように前進あるのみ」など優しい言葉が添えられている。
会場には、炭や石、瓶に描いた作品や、古き良き昭和を振り返る作品などがあり、訪れた人は一つひとつの作品をじっくり鑑賞していた。
毎年京都から来ているという日本絵手紙協会公認講師の山下秀子さんは「絵手紙は、出す相手への気持ちが込もっているかどうかが重要。並んでいる作品は言葉がしっかり心に届くものばかり」と話していた。
入場無料。午前9時から午後5時(入場は4時半)まで。問い合わせは島本代表(℡090・1223・2065)。