商品券の購入上限拡充 和歌山市6月補正

和歌山市は5日、総額15億8163万2000円を増額する2025年度一般会計補正予算案など、12日開会の6月定例市議会に提出する案件を発表した。補正予算案では、プレミアム付き商品券の購入上限の拡充、北ぶらくり丁の道路空間整備の詳細設計などの費用が盛り込まれている。
プレミアム付き商品券は、物価高騰対策として、市内在住者を対象に1口6500円分を5000円で販売するもの。当初は発行数25万口、購入限度は1人あたり3口としていたが、発行数を7万8000口追加し、1人あたり4口までに拡充する。追加の事業費は1億2006万3000円。
北ぶらくり丁商店街は、活性化に向けて、維持費などの課題があるアーケードの撤去を主体的に決定。その後の歩きたくなる道路空間整備に向け、市は、ワークショップや社会実験での意見を取り入れた詳細設計費用に2356万円を計上している。
尾花正啓市長は5日の定例記者会見で「楽しみながら憩える道路空間にしていきたい。市内で第1号の本格的なコミュニティー道路になるのではないか」と期待を話した。
この他、埼玉県八潮市での道路陥没事故を受け、国の事業で行う下水道管路の特別重点調査と市独自の調査に8849万4000円。道路や橋梁などのインフラの維持管理に、人工衛星からの電波照射やAI(人工知能)技術を活用し、包括的に民間委託する可能性を調査する事業に1208万円などとなっている。
6月議会への提出予定案件は、予算関係を含む議案18件、報告関係8件、承認関係2件など。
6月議会は12日開会、30日閉会の19日間。16~19日に一般質問、20、23~26日に常任委員会を予定している。