墨だけで表現する世界 第40回華水会展

作品を鑑賞する来場者
作品を鑑賞する来場者

和歌山市の水墨画家・小川華瓣(かよ)さん(78)が主宰する華水会の第40回展示会が、和歌山市七番丁の和歌山城ホール展示室で開かれている。14日まで。

小川さんは県内7カ所の教室で指導。40~80代の会員33人が、軸や額、色紙に風景や花、だるま、布袋様など、濃淡や色彩を生かした水墨・墨彩画63点が並ぶ。

能登半島の曽々木海岸で網の手入れをする漁師、国宝のつぼから煙とともにカッパが現れる様子を描いたものもある。

小川さんは「展示会を開くと『ことしは何描いた?』とか『上手に描けた』など話のきっかけづくりになる。趣味だから気楽さが一番。気軽に見てもらえたら」と話している。7回展から欠かさず出品している同市六十谷の林史枝さん(85)は「小川さんが墨だけで量感と質感を表現したのを初めて目にした衝撃は、忘れられない。ごまかせられないところが難しくもあり、魅力」と話した。

午前10時~午後5時(最終日は3時)。