梅雨空に咲く紫の房 世界三大花木ジャカランダ

見頃を迎えたジャカランダの花
見頃を迎えたジャカランダの花

世界三大花木に数えられるジャカランダが和歌山市の民家で開花し、紫色の房状の花々が梅雨空に揺れている。

ジャカランダは中南米原産のノウゼンカズラ科の落葉高木で、日本では6月ごろが花の季節だが、露地植えでは開花しないことも多く、目にすることは珍しい花となっている。

見頃を迎えているのは、同市内の女性(68)宅。鉢植えだった木を約30年前に庭に植え替え、今では高さ8㍍ほどまでに成長した。花は15年ほど前まで咲かなかったが、知人から剪定(せんてい)の時期や方法のアドバイスを受け、花を咲かせるように。ことしも5月末ごろから開花し始めた。

釣り鐘型の紫色の花がブドウのように房状に咲き、緑の葉や青空と美しいコントラストを見せる。

女性宅には友人たちも訪れ、一緒に花を楽しむ。咲き終えた花が落ち、庭が紫のじゅうたんのようになるのも楽しみ。

女性は「すごい生命力で成長し、梅雨の晴れ間によく合うお花です」と笑顔で話している。