最高の空間でレッスン 木谷さん夫妻が音楽教室

和歌山市のピアニスト・木谷悦也さん(60)が、妻でシンガー・ソングライターの宝子さん(48)と、同市狐島の「LURU HALL」に歌とピアノ弾き語りの音楽教室「LURU MUSIC SCHOOL」を開校した。プロ仕様の音響空間で本格的なレッスンが受けられる。木谷さんは「歌は年齢に関係なくいつからでもできる。歌で人生を豊かにして、まちの活性化にもつながれば」と話している。
木谷さんは大阪音楽大学ピアノ専攻卒業後、ドイツのミュンヘン音楽大学などでピアノと指揮法を学び、同アーヘン市立歌劇場音楽総監督助手を経てガウディ・ミュージカル音楽監督を務めるなどドイツを中心に海外で活動。2010年、和歌山に戻りピアニストの傍ら、語学力を生かしてドイツ語、フランス語、スペイン語の講師や、24年まで同市新雑賀町でピアノバーを12年間経営するなど多岐に活動している。
宝子さんは和歌山大学教育学部音楽科声楽専攻卒業。大学でクラシック声楽を学ぶ一方で、ポップスにも精力的に取り組み、2003年全国デビューした。ラジオパーソナリティーやボイストレーナーも務め、和歌山大学や地域企業などに楽曲提供している。
木谷さんが、自身のピアノの練習時間を確保し、優れた音響設備のある地元のホールを拠点に、音楽で地域おこしに貢献したいと、ことし1月、同ホール支配人の岩橋和廣さん協力の下、ライブなど音楽活動を始めた。
教室で木谷さんは、ドイツの劇場で培った指導法を活用したクラスを展開。グループレッスンの「歌クラス」と、シャンソンを歌ってフランス語の基礎力習得を目指す「歌いながら身に付けるフランス語講座」、個人レッスンの「歌レッスン」を担当する。
宝子さんはピアノ初心者でも無理なくステップアップできる「ピアノ弾き語り(初級)」や、作詞・作曲に挑戦できる「シンガーソングライター」(ともにグループレッスン)などを受け持つ。県内でも珍しい「ピアノ弾き語りレッスン」や、ポップスなど好きな曲を歌える「ボーカル」(ともに個人レッスン)もある。
グループレッスンは全て定員2~5人で、1対1の指導時間が設けられるものもある。時間は、平日の昼から夕方で相談に応じ、現在はシニアを中心に中高生を合わせ、14人が学んでいる。グループレッスン見学や、無料のお試し個人レッスンもある。
ピアノは世界最高峰のピアノメーカー「STEINWAY & SONS(スタインウェイ)」。ホールは、東京都港区のサントリーホールを手がけた音響設計者・内田匡哉氏が設計した。33席を設け、コンパクトなスペースに本格的なコンサートホールの機能を備えている。
宝子さんは「歌うと元気になり、気持ちが若くなります。ステージに立ち、生演奏で歌うという非日常感に入り込んで楽しんでもらいたい」と話している。
問い合わせは木谷さん(℡090・7961・1575)。