正確さ、美しさ競う 県美容技術選手権に60人

カットで技を競う学生ら
カットで技を競う学生ら

組合員の技術向上と美容業界の発展を目指して、和歌山県美容業生活衛生同業組合(村田博文理事長)は16日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛1階展示ホールで、第55回県美容技術選手権大会を実施した。同組合員と和歌山高等美容専門学校、IBW美容専門学校の学生ら、約60人が課題に挑んだ。

大会は学生の部と一般の部があり、一般の上位入賞者は10月7日に福島県で開かれる全国大会に、学生は7月16日に滋賀県で開かれる近畿大会に出場する。

開会式で村田理事長は「この機会を生かして技術や知識を共有し、日頃の練習成果を存分に発揮してください」とあいさつした。

パーマのロッドを巻く「ワインディング」や「カット」「浴衣着付け」「留袖着付け」「カットバトル」、完成作品に順位を付ける「ネイル」「ヘア&メイク」があった。「カットバトル」は全国でことし3年目となる新しい部門で、県内では初めて実施された。ブリーチのみで濃淡を付け、カットの基本的なテクニックとデザインの良さを競うもので、美容師免許取得後5年以内で、美容所に勤める美容師が対象。組合員以外でも出場できた。

制限時間20分の「カット」と「ワインディング」は合図で一斉にスタート。学生たちは真剣な表情でマネキンに向かって取り組んでいた。

カットの課題は国家試験課題の「レイヤースタイル」で、見た目の美しさや、長さなどの指定条件を満たしているかが評価される。ワインディングは、約50本のロッドが全てしっかりと巻かれているかなど、一つひとつ細かく確認して審査された。

和歌山高等美容専門学校の江﨑安那さん(19)は「観客や隣に人もいて焦って緊張した。練習のようにいかなかったが、最大限頑張れた。和歌山でお客さまにありがとうと言ってもらえる美容師になりたい」、同じく上田妃那さん(19)は「緊張して力が出せずに悔しい。この緊張にも慣れて、次に生かしたい」と話した。

優勝したのは次の皆さん。

【ワインディング】福島哉太(IBW)【カット】髙倉千依(高等美容学校)【浴衣着付け(ボディ)】田中千愛(IBW)【留袖着付け(ボディ)】川口柚菜(高等美容学校)【カットバトル】小川直希(Dears)【ネイル】千竃沙生(IBW)【ヘア&メイク】阪口愛(Dears)。