授業や給食楽しむ 打田中に韓国から訪問団

楽しく交流する生徒たち
楽しく交流する生徒たち

和歌山県の紀の川市と姉妹都市と姉妹都市提携を結ぶ韓国・西帰浦(ソギポ)市の中学生47人らが11日~15日に日本を訪問。13日には同市東大井の打田中学校で授業を受けたり給食を食べたりして交流した。

西帰浦市は、韓国最南端の島、済州島の南部にあるミカンや黒豚肉が特産の観光都市。

両市は1965年、当時の那賀郡(紀の川市、岩出市)が、済州道(西帰浦市、済州市)へミカンの苗木を35万本寄贈したことから交流がスタート。技術指導や訪問を通じて友好を深め、87年に那賀郡と済州道南済州郡は姉妹結縁を締結。2005年、那賀5町の合併により紀の川市となり、翌年06年には南済州郡と西帰浦市の合併により、西帰浦市が誕生。これをきっかけに、両市は長年の友情を大切にしながら、さらに交流分野を広げ、ともに発展していくために姉妹都市となった。

今回は、西帰浦市が中学生に海外文化に接して視野を広げてもらいたいと来日。神戸、京都、大阪などを巡り、中学生間で交流をしたいと同校を訪れた。

来日した生徒らは385人が学ぶ、同校の各教室に4人ずつに分かれて授業に参加。2年1組では家庭科の保育学習として折り紙作りを体験。一緒に給食を食べ、タブレットやスマートフォン翻訳機能を使いながら、好きなアニメなどの話に花を咲かせていた。

カン・アラムさんは「日本の給食って不思議」と驚いた様子。普段、学校での昼食は食堂で取っているそうで、教室で食べるのは初めての体験だったという。

打田中学校の生徒らは「韓国語を知ることができて楽しかった」と笑顔。

この日、韓国の生徒らは、貴志駅から和歌山電鐵貴志川線に乗車し、電車の旅も体験した。