背中を押す言葉と絵 一乗閣で己書の作品展

作品を紹介する小島代表㊨と伊南代表
作品を紹介する小島代表㊨と伊南代表

味わいのある文字や絵で自分の世界観を楽しく表現する己書。県内外の師範35人と生徒合わせて340人による大規模な作品展が25日、岩出市根来の旧県議会議事堂(一乗閣)で始まった。28日まで。

和歌山市、岩出市、紀の川市で己書を教える「紀の川歩歩道場」小嶋知子代表(67)と、紀美野町の「釜滝きのこ道場」伊南紀世子代表(59)は同じ師の下で学んだ姉妹師範。二つの道場で学ぶ生徒や仲間が交流を深め、刺激を与え合おうと初開催。

会場には初心者から上席師範までの作品3000点以上が並ぶ。

壁一面にはがきや色紙サイズの作品がずらり。中央には扇や傘などに描いた立体的な作品を展示している。障子4枚を使って描かれた、空を見上げる龍の作品には「楽しいから笑うんじゃない。笑うから楽しいんだよ」、風船で空を飛ぼうとする猫が描かれた作品には「やろうと思えば何でもできる」など、それぞれ味わいのある絵が描かれ、前向きな言葉が添えられている。

小嶋代表は「己書は上手、下手がなく、正解も間違いもない自由なところが魅力。それぞれが無心で楽しんで書いた作品を見てほしい」とPR。伊南代表は「同じテーマでも人によって書くものは全く違う。個々が表現した世界観を楽しんでほしい」と呼びかけている。

27日午後2時からゴスペル歌手の武田千佳さんによるライブもある。

入場無料。午前10時~午後5時(最終日は正午)。問い合わせは小嶋代表(℡090・7101・3838)。