智弁和歌山VS花巻東 両監督が意気込み

第107回全国高校野球選手権大会の第4日第1試合(8日午前8時~)で、智弁和歌山は花巻東(岩手)と対戦する。智弁和歌山の中谷仁監督(46)と花巻東の佐々木洋監督(50)に相手校の印象や理想の試合展開などを聞いた。
――相手校の印象は
中谷監督 左右の好投手がいて、緻密な野球をする。高校生にどういう教育をしたら、あんな好青年になるんだろうというような印象。大谷(翔平)君や菊池(雄星)君もそう。個が伸びる組織。
佐々木監督 小さい頃から智弁和歌山のユニフォームを見ながら甲子園を見てきた。打だけでなく、ピッチャーもしっかりとそろえて(ことしの)春のセンバツを準優勝している総合力の高い、実績のある監督がいる素晴らしいチーム。
――チームで鍵となる選手は
中谷監督 渡邉と宮口の二枚の投手と、藤田と福元の1番、4番の打線の軸。彼らが中心となって4本柱というか、投打の二枚ずつの軸が、しっかりと機能すれば、何とか戦える。
佐々木監督 点数を抑えないと勝てないと思うので何とか2、3点に抑えたい。(智弁和歌山が)長打がないと点数が入らない素晴らしいピッチャーで、連打が期待できないので、長打という意味では古城、赤間、新田あたりが鍵になる。
――理想の試合展開は
中谷監督 先制点を取るために、先制点をやらないことがポイントになる。立ち上がりから投手がしっかり失点を防いで、少ないチャンスをものにしたい。
佐々木監督 (智弁和歌山の)データを見ると四死球も少なく、失点もほぼないので、こちらはミスが重なる難しい展開になる。2、3点に抑えることができれば勝機は見えるのかなと思うが、なかなか打ち崩すのが難しい課題。