県内最低賃金 初の大台突破、1045円に

和歌山地方最低賃金審議会(廣谷行敏会長)は21日、県内の最低賃金(時給)を65円引き上げ1045円とするよう、中山始和歌山労働局長に答申した。初めて1000円を超え、引き上げ幅、引き上げ後の額ともに過去最高を更新する。

県内の最低賃金は2019年度まで7年連続で10円以上引き上げられ、20年度はコロナ禍による経済への深刻な影響を考慮し、1円増にとどまったが、21年度は28円、22年度は30円、23年度は40円、24年度は51円と引き上げ幅の増加が続いてきた。

本年度は、中央最低賃金審議会が8月4日に63円の引き上げを答申したのを参考に、さらに2円高くし、対前年度の引き上げ率は6・63%となる。

新たな最低賃金は、異議申し立てなどがなければ10月から適用される。