大輪に夢や願い 紀の川市民まつりで5000発

「好きやっしょ紀の川!~夢花火~紀の川市民まつり2025」(実行委主催)が24日、和歌山県紀の川市花野の市民公園多目的広場(打田若もの広場)で開かれた。合併20周年を記念し、最大規模となる5000発の花火が夜空を華やかに彩った。
会場には市内の協力団体による展示や、パラグライダー体験コーナー、市内各商工会によるかき氷やフランクフルト、たこ焼き、焼きそば、金魚すくいなどが並び、夕暮れ前から多くの人でにぎわった。紀の川の堤防には良い場所で花火を見たいと、朝から場所を取る人の姿もあったという。
花火は午後8時、岸本健市長のカウントダウンでスタート。20周年を祝したスペシャルプログラムとして、カラフルなくす玉が割れる花火の打ち上げで幕開け。旧5町のつながりを5色の輪で表現した「絆の輪」、フルーツカラーの花火を一斉打ちする「大豊作まつり」、2秒に1回開花する「パワフル大太鼓」など、市民の夢や希望を乗せた花火が次々と登場。
クライマックスは夜空に黄金のシャワーが降り注ぐ「祝福のシャンパンゴールド」。次々と開いては消えるゴージャスな光り輝く花火に、約7万人の観客から大きな歓声と拍手が湧き起こった。
同市貴志川町の70代の男性は「毎年来ているが、ことしはすごかった。ええもん見せてもらった」と笑顔。
かつらぎ町から来たという、ビニールシートの上にテーブルと椅子を並べて花火を楽しんでいた家族は「朝7時に場所取りに来た。長い一日だったけど良い場所で花火を見ることができ感動した」と話していた。