あら川の桃ビール 信金ネットワークが開発

和歌山県の特産品「あら川の桃」のピューレを使ったクラフトビール「呑もらエール」が完成し、県内の食品店などで販売されている。県産の桃をPRする新商品に期待が高まっている。
全国の信用金庫が連携し、さまざまな課題解決を目指す「よい仕事おこしネットワーク」の取り組みの一環。県は同ネットワークと連携協定を結んでいる。
同ネットワークは全国の名産品を使った商品を開発しており、2022年の南高梅を使ったクラフトビールに始まり、今回が第4弾となる。
和歌山市の㈱松尾が加工した紀の川市の「あら川の桃」100%のピューレを、ビールの製造販売などを行う東京都の㈱大鵬が加工した。桃の香りやフレッシュ感が特長で、きのくに信用金庫の職員が和歌山弁の「しよら」を加えて名付け、ラベルデザインも考案した。
8月29日、桃ピューレを提供した松尾美希専務取締役、大鵬の大屋幸子代表取締役、城南信用金庫の川本恭治相談役、きのくに信用金庫の田谷節朗理事長らが県庁を訪問し、宮﨑泉知事に商品をPRした。
田谷理事長は「名産品で和歌山をPRし、活性化につなげたい」、川本相談役は「信金のネットワークで日本のみんなが協力し、日本全体を明るく元気にしたい。和歌山の魅力を一人でも多くの人に伝えられたら」と話した。
宮﨑知事は「飲むのが楽しみで早く飲みたい。県の発展のために取り組んでいただきありがたい」と話していた。
500本を製造し、和歌山市内のスーパーのサンキョーやヒダカヤの一部店舗、東京のアンテナショップなどで販売している。1本330㍉㍑で東京での販売価格は880円。県内の価格は店舗による。1本につき100円が県へ寄付される。