世界陸上・仏選手団を歓迎 紀三井寺で合宿

13日から東京で開かれる世界陸上選手権に出場するフランス代表選手たちが、和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場で事前合宿を行っている。約80人の選手団は5日に市内に到着。10日まで最終調整を行い、県民に練習も公開している。
陸上フランス代表による同所での合宿は、2007年の大阪世界陸上、08年の北京五輪以来で、3回目。今回は、事前合宿候補地として県がエントリーしていたところ、フランス陸上競技連盟が関心を示し、施設の設備や静かな環境、移動の利便性などが高く評価された。
5日夕方には歓迎セレモニーが行われ、実行委員長の木村恵さんが「合宿が充実したものになるよう、真心を込めてサポートする」とあいさつ。
協賛企業による記念品贈呈があり、同キャンプスペシャルサポーターを務める建築家・隈研吾さんの応援メッセージ映像が紹介された。式典後には選手たちが競技場のトラックで軽く体を動かした。
6日の競技場前では、練習終わりのフランス代表選手と見学者が記念撮影するなどしていた。
公開練習を家族で見学に来た同市の小学4年生・市野瑛太さん(9)は「フランスの選手は足が速くてすごかった。自分も陸上をやってみたい」と目を輝かせ、父の善教さん(38)は「子どもたちに世界のトップ選手を見せることができてすごくうれしい」と笑顔で話していた。
公開練習は9日の午前9時から午後0時半、午後5時から8時までの予定。
また、9日午後4時半からは、フランス代表選手やコーチが子どもたちを対象に陸上教室を開き、木村委員長は「和歌山県の陸上競技力向上に大きく寄与する」と期待を寄せている。