9月県議会が開会 フレックスタイム導入案など

和歌山県議会9月定例会が9日に開会し、県当局は総額12億9155万3000円を増額する2025年度一般会計補正予算案、県職員のフレックスタイム制による勤務を可能にする条例改正案を含む議案18件などを提出した。
補正予算案では、企業版ふるさと納税寄付金の地域振興基金への積み立てに1億2000万円、6月の降雨により海南市など5市町で発生したがけ崩れの緊急対策工事費に3640万円などを計上している。
フレックスタイム制導入は職員の働き方改革の一環。1週間の勤務時間総計を満たし、公務の運営に支障がないと認められる場合に、勤務時間の割り振りを替え、現行は週2日の休みをさらに一日設定することができるようになる。
宮﨑泉知事は提案理由の説明に先立ち、県政の最近の動向について報告。7月30日にカムチャツカ半島付近で発生した地震に伴う津波警報の発表を踏まえ、対応の検証、防災対策の強化を進める他、宇宙アクションプランの策定、「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」の世界農業遺産認定などにふれ、地域振興の取り組みを進めていくことなどを説明した。
9月定例会の会期は26日までの18日間。16~19日に一般質問、22、24日に常任委員会を行う。任期満了に伴う県教育委員会委員、公安委員会委員など人事案8件の追加提案も予定している。