マジックに驚きと笑顔 岩出のやすらぎ苑で敬老会

五つの玉を使ったジャグリングに拍手喝采
五つの玉を使ったジャグリングに拍手喝采

まるで魔法のようなステージに大きな歓声を上げる高齢者たち。和歌山県岩出市清水の医療法人殿田会介護老人保健施設やすらぎ苑で12日、敬老会が開かれ、チャッピーさんがサイエンス&マジックショーを披露。入所者とデイサービス、ショートステイ利用者40人が楽しいひとときを過ごした。

同施設は介護保険法で認定された要介護状態などの人にリハビリテーション、看護、介護、入浴、食事を中心とした医療ケアと日常生活サービスを提供。介護の必要な人を支援し、住み慣れた家に復帰できるようサポートしている。

殿田崇晴理事長は高齢者に、より笑顔で元気になってほしいと、ことし春からレクリエーションの充実に取り組み始め、プロを招いてショーを実施するのはは今回が2回目。

兵庫県川西市出身のチャッピーさん(28)は、年間約400ステージを披露する全国で活躍するマジシャン。イリュージョン、ジャングリングなどさまざまな技を駆使したエンターテインメント性あふれるショーで感動と笑顔を届けている。

施設の利用者は2本のロープが1本になったり、テーブルが空中浮遊したりするマジックにくぎ付けに。

サイエンスショーでは、水の入ったビニール袋に鉛筆を差し込む様子をハラハラドキドキしながら見守り、水がこぼれないと分かるとホッと一安心した様子だった。

クライマックスでは段ボール箱をたたくと水蒸気のリングが飛び出す空気砲が登場。丸い輪が頭上を飛ぶ不思議な光景に、参加者は触れようと手を伸ばし、大きな歓声を上げていた。

ショーの終了後「最高やった」、「かっこいい」、「ステキ」などと喜ぶ高齢者に囲まれたチャッピーさんは笑顔で一人ひとりと握手し「皆さんに大きな声援と拍手をもらえてうれしい」とにっこり。

殿田理事長は「今後はどんなレクリエーションがいいのか、皆さんのアンケートを参考に工夫していきたい」と話していた。