太古の平和への祈り今に 劇団ZERO「名草姫」

和歌山市を拠点に活動する劇団ZEROは11月1日午後5時から和歌山城ホール大ホールで、紀の国わかやま女王伝説「名草姫~平和の祈り」を上演する。名草地方で古くから語り継がれてきた古代女王・名草姫の伝説を基に同劇団が創作し、平和への祈りを込めて披露する(写真は劇団ZERO提供)。
名草姫は紀元前の同地方の首長で日本書紀に登場する「名草戸畔(とべ)」といわれている。九州から東征していた後の神武天皇であるイワレヒコとの戦いで戦死したと記されているが、同劇団が名草姫が葬られたという県内の神社などを訪ねて史実を検証。長として地域を守ろうとした名草姫の平和への願いを舞台で表現する。
脚本・演出は島田忠さん、出演は藤本理恵さん、島田忠さん、川端恵さん、石村渚さん、山田浩二さんら。同劇団は「今の暮らしがあるのは先祖の思いや祈りが続いているからだと思います。遠い祖先の声に耳を傾け、いにしえの時を超えて美しく切ない思いを感じてください」と話している。
午後4時半開場、5時開演。入場料は2000円(当日は500円増)。前売りチケットは和歌山城ホール、県民文化会館、和歌の浦アート・キューブ、LURU MUSIC、有吉佐和子記念館など、ホームぺージからの同劇団オンラインチケットサービス、カンフェティチケットセンター(℡050・3092・0051)で販売中。
問い合わせは同劇団(℡090・1481・0941、090・4763・4709)。