田中光敏監督が講演 『海難1890』上映も
第65回全国国保地域医療学会in和歌山の特別企画として、串本町などを舞台とする映画『海難1890』を監督した田中光敏さんの講演と、同作の上映会が3日、和歌山市七番丁の和歌山城ホールなどで開かれる。
同学会は、医療と介護を一体的に提供する「地域包括ケアシステム」を実践する全国の医療・介護の関係機関が毎年行っている学術集会で、3、4日の2日間にわたり開かれる。
講演と上映会は県内初開催を記念する特別企画。同作は、親善使節団を乗せたトルコ軍艦エルトゥールル号が串本沖で暴風雨に見舞われて遭難し、串本の住民たちが懸命の救助に当たった1890年の海難事故と、95年後の1985年、イラン・イラク戦争の影響でテヘランに取り残された約300人の日本人の脱出のため、トルコ航空機が救援に飛んだ二つの史実を題材に描かれている。
田中監督は「時と国を越えた善意の連鎖~エルトゥールル号の悲劇から~」と題して午前10時50分から同ホール小ホールで講演。上映会は午後0時15分から、隣接のダイワロイネットホテル和歌山4階で行う。いずれも入場無料、申し込み不要。
問い合わせは同学会事務局(℡073・427・4673)。