ギネス記録認定 279人が「お菓子の家」飾り付け

「同時にジンジャーブレッドハウスを飾り付けした最多人数」のギネス世界記録に挑戦する催しが19日、和歌山県海南市日方の海南保健福祉センターで開かれ、279人が同時に飾り付けをしたとして記録を達成した。主催の「やっチャレンジ紀の国プロジェクト」代表・柴友加里さんは「何とも言えない気持ちで言葉が出ない。やったったで」と、参加者と喜びを分かち合った。

子どもたちにさまざまな体験を提供する同プロジェクトは、誰もが知っているギネスに参加しすることで、子どもたちの自信や未来へ一歩踏み出せる機会になればと企画。また、「お菓子発祥のまち」海南市を、お菓子の家でギネス世界記録のまちにしようと挑戦を決めた。
挑戦は、各自がクッキーで作られた菓子の家に、4種類のお菓子をトッピングし、アイシングを使って屋根と壁を飾り付けるというもの。
制限時間は15分で手伝いは禁止。ギネス世界記録に認定されるには、250人以上が同時に飾り付けをしなければならず、また、1割以内の失敗が成功条件となる。
神出政巳市長を含め282人が参加。神出市長は「お菓子とミカンの神様、橘本神社の前山宮司も参加してくれ神様がついている。私も神出と申します。世界一を目指しましょう」と呼びかけ一致団結。ギネス本部から公式認定員1人が立ち会い、挑戦が始まった。
参加者はアイシングで壁や屋根をデコレーションし、ミカンで橋や風車に見立てた飾り付けをしたり、チョコレートで煙突を付けたり、楽しみながら進めていった。
挑戦が終了しスタッフが会場を回り審査。認定員から記録達成が伝えられると会場は拍手と歓声に包まれた。
認定書を受け取った柴さんは「世界一です。ありがとう。ゴールではなくスタートです。楽しい未来が待っています。世界一のその先へみんなで行こう」と喜んだ。
同市のマスコットキャラクター海ニャンの帽子としっぽを身に着けて参加した柳律花ちゃん(5)は「煙突を付けたら取れて大変だったけど楽しかった。自分で作ったお菓子は1000点。ギネスのことは分からないけど、みんなで一緒にできてうれしい」と笑顔だった。