新世紀美術協会、鈴木源二回顧展 27日まで

新世紀美術協会和歌山グループは22日から27日まで、和歌山市小松原通の県民文化会館中展示室・小展示室で絵画展「30th.和歌山新世紀展」を開く。
新世紀美術協会は1955年に設立され、油絵、水彩画、版画などを主体とした全国規模の絵画公募団体。東京美術館で本展を開催し、北九州、神戸、大阪で巡回展示を行っており、所属会員は全国にわたっている。
和歌山グループの作品展は今回で30回目。県内在住者を中心に13人の会員の写実・具象・抽象画などが大作を中心に並ぶ。
問い合わせは事務局の岡崎さん(℡090・8750・7399)。
出品者は次の皆さん。
秋田美子▽井上育子▽岩崎奈美▽大垣昌紀▽岡崎ひとみ▽小林洋子▽田村一花▽津田一徳▽中川妙子▽中根晃▽野上久美代▽藤本知世▽横田真吾
また、同会期に同館大展示室と特設展示室で「創造の軌跡 鈴木源二回顧展」も開かれる。

鈴木さんは1944年和歌山県生まれ。獣医を務め、2004年に退職。1970年の新世紀展入選以降、池上賞、大阪府知事賞を受け、小磯良平大賞展入選、青木繁記念大賞展入選。現在、新世紀美術家協会委員、県美術協会会長を務める。
半世紀を超える画歴において、若いうちは他の作家の考えや作風に影響を受けてがむしゃらに描いてきたが、その後は現代社会を取り巻く不安感・恐怖感、抗うことのできない自然災害、復興への祈りなどの心情を込めて作品づくりを続け、近年は「いのり」の心を仏像などに託して描いているという。
問い合わせは岩崎さん(℡090・1967・2967)。
両展ともに午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。