児童の虐待防止を 紀の川市でキフPAN

11月の児童虐待防止月間に合わせ、商品の売り上げの一部を子どもの虐待防止活動に寄付する「キフPAN(パン)」が30日まで、和歌山県紀の川市西大井のパン店「パン・ド・パニエ」(東直樹代表)で行われている。
主催は県内で子育て支援や虐待防止活動に取り組むNPO団体HML(ハミル=ハッピー・ママ・ライフ)。2009年に御坊市家庭教育支援グループとして設立。いじめ、虐待、誘拐など、さまざまな暴力から子ども自身が身を守るための知識と自信を身に付けるCAP(子どもへの暴力防止)予防教育プログラムを県内の小学校で行っている。
キフPANは、2012年から始めた取り組みで「パンを食べてちょっといいこと」をコンセプトに、子どもの問題に関心を持ってもらえるよう行っている啓発活動。集まった寄付は、CAPの活動費に充てられる。22年まで「キフパン」の名のもと、パン店のみを対象に行っていたが、業種の垣根を越え広く参加を呼びかけようと「キフPAN(パン)」に名前を変えた。
同店ではメロンパンの売り上げの10%を同団体に寄付する。東代表は「地元への恩返しと、地域の子どもたちに貢献したい」と話す。
また、ことしは同市粉河の料理店・福太郎と力寿し、同市西大井の喫茶「雅園」にCAP(子どもへの暴力防止)募金箱を設置している。
HMLの秦千穂さんは「キフPANを通じて、子どもたちの笑顔と安心を支えていただきますよう、応援をよろしくお願いします」と呼びかけている。
問い合わせは同団体(メールinfo.happy.mama.life@gmail.com)。


