最優秀賞に出島さん いのちのきずなエッセイ

表彰を受けた皆さん
表彰を受けた皆さん

和歌山市内の小学校5年生を対象にした「いのちのきずな」エッセイの入選作の表彰式が9日、同市の和歌山城ホール4階大会議室であり、最優秀賞の市長賞に選ばれた紀伊小学校の出島未結さんら13人が表彰された。

倫理道徳の研究と社会教育を推進する「和歌山モラロジー事務所」が主催し、ことしで13回目。「いのち」「家族」「友達」「感謝」をテーマにエッセイ(原稿用紙400字以内)を募り、今回は21校から674人の応募があった。

エッセイは日々の体験を基に、家族や友人、周囲への感謝や思いやりの気持ちなどが、児童たちの温かく素直な言葉で表現されている。

表彰式で、同団体の山添順裕代表世話人は「皆さんの作品から、たくさんの感動を頂きました。私たちは決して一人では生きていけず、人との絆によって支えられています。この活動が、児童の皆さんの感謝の心・思いやりの心・自立の心を育む一助になれば」とあいさつ。賞状やトロフィー、副賞を贈り、入賞者が作品を朗読した。

市長賞に輝いた出島さんは、7歳離れた大好きな弟への思いを中心に、家族の絆や命について考えたことをまとめた。心が疲れた時、弟の存在は「最強のいやし」だとし、ぎゅうっと抱きしめられると、不思議と心が軽くなることや、家族でそれを「命のハグ」と名付けたことを紹介。母親の恵美さんがよく口にする「産まれて来てくれて、ありがとう」という言葉から自分自身を見つめ直し「一生懸命、与えられた命を生きていきたいです」「家族で一緒に支え合いながら生きていけたらいいなと心にとめておきたいです」とつづった。

出島さんは「『命のハグ』をすると、うれしくなるし、心が落ち着く。賞をもらえるとは思わなかったので、びっくりした」と話していた。

その他の入賞者は次の皆さん。

【特別賞(市教育長賞)】鍋谷彩友(西和佐)

【特別賞(和歌山ユネスコ協会賞)】吉田瑞香(松江)

【特別賞(モラロジー道徳教育財団賞)南方結翔(三田)

【優秀賞】竹下莉心(宮前)▽松本唯愛(同)▽森本成美(川永)

【入賞】芝柚那(湊)▽関口映友琉(川永)▽髙石怜愛(同)▽竹中凛(小倉)▽濵脇里綾(広瀬)▽渡部晏奈(松江)