恒例「柿の皮むき大会」も 紀美野町農林商工まつり

柿などの農産物が販売される和歌山県の紀美野町農林商工まつり「柿の市」が11月23日、同町文化センター木の温もり広場で開かれ、物産市や柿の入札、柿の皮むき大会などに多くの人が集まり、にぎわった。
同まつり実行委員会が主催。町が誇る果物の柿を広く知ってもらおうと、ことしで20回目の開催。物産市には富有柿や陽豊柿、つるし柿などが並び、ステージではバンドや太鼓の演奏、農産物品評会、餅まきなどが行われた。
毎年恒例の柿の皮むき大会には、県内外から約80人が参加。1分間でどれだけ長い皮をむけるかを競った。10~80代の参加者がステージに10人ずつ並び、Lサイズ以上の同町産、富有柿の皮を包丁でむいていった。1人1個の挑戦でいかに細幅で長く、1分という短時間で集中してむくことができるかが鍵となり技術が要る。柿を机に置いてむく人や、手に持ち上げ向く人などさまざまで、優勝ラインの120㌢以上を目指し慎重に包丁を入れていった。
優勝は泉南市の女性で記録は140㌢だった。富有柿3箱が紀美野柿部会の横出浩一部会長から手渡された。横出部会長は「柿むきは技術が要る。連覇を目指して練習を重ねてほしい。日本一のおいしい柿の味を広めてほしい」と優勝を祝った。
大阪府阪南市から参加した辻本道雄さん(82)は「柿むきが得意で挑戦しに来た。結果は94㌢、まだまだだな。来年は100㌢を目指してまた参加したい」と笑顔だった。
ことしの柿について横出部会長は「ことしは豊作。雨が少なく小ぶりだが甘みが詰まったピカイチの味。同町の柿は海抜200~400㍍のところで作られ、寒暖差があるのでおいしい。ぜひ味わってほしい」と話した。


