病室の子に贈り物を 優しさ広げるサンタラン

病院でクリスマスを過ごす子どもたちに贈り物を届けるためのチャリティーイベント「サンタラン」が7日、和歌山市の和歌山城とその周辺であり、大勢の市民らがサンタクロースの格好で約2㌔を歩いた。
一般社団法人SANTA SPIRITS(川﨑佳司代表理事)が主催。「ひとりひとりがだれかのサンタ」を合言葉に「世界一サンタクロースがたくさんいる街。和歌山」を目指し、さまざまな活動を行っており、この日の参加費の一部は闘病中の子どもたちへのプレゼント代に充てられる。
スタート地点となった西の丸広場には真っ赤な衣装に身を包んだ大勢のサンタが集合。開会式のあいさつで、川﨑代表理事は「こうして継続できるのは、大勢の方々の協力のおかげ」と感謝し、熱のこもった「サンタですかー」の問いかけに、参加者も呼応。川﨑代表理事の「サンタになれば優しくなれる。1・2・サンター」の元気なかけ声で幕を開けた。
参加者は天守閣まで歩いて同広場へ戻るルート、平坦な堀周辺を歩くルートの二手に分かれ、紅葉を楽しみながら思い思いに歩いた。
収益の一部でおもちゃなどのプレゼントを購入し、県立医大、日赤和歌山医療センター、和歌山ろうさい病院、海南医療センターに入院している子どもたちに贈る予定。
知人に誘われ、初めて参加したという市内の40代の女性は「皆さんと一緒にわいわいと、久しぶりに和歌山城内を楽しく歩け、サンタ姿で一体感を味わいました。入院中の子どもたちが少しでも良いクリスマスを過ごせるよう願っています」と笑顔で話していた。


