多文化共生へ書籍寄贈 和歌山東RCが県国際交流協に

和歌山東ロータリークラブ(RC、奥村申二会長)は11日、多文化共生社会を推進する奉仕活動として、県国際交流協会(樫畑直尚理事長)に国際交流、国際理解に関する書籍121冊を寄贈し、目録と感謝状の贈呈式が県国際交流センター(和歌山市手平、和歌山ビッグ愛8階)で行われた。

同RCは、日本で学び働く在留外国人の増加を受け、人々が日本で暮らしていく上で、楽しい思い出づくりや癒やしにつながる国際奉仕活動を継続的に展開。同協会への書籍寄贈は4回目、累計519冊となり、同センターで閲覧、貸し出しを行っている。
書籍の内容は、県内在住外国人の日本語習得支援のための学習教材、世界各国の文化や生活などを紹介した本、母語で楽しめる絵本や小説などを選んだ。
同協会によると、県内在住外国人は昨年12月末現在で1万144人。国別ではベトナムが2173人で最も多く、韓国の1733人、中国の1363人と続いている。ミャンマー、ネパールなどは増加率が高くなっており、寄贈された書籍の言語は、県内在住者のニーズが高いものを中心に選ばれている。
贈呈式では、奥村会長が樫畑理事長に目録を手渡し、樫畑理事長が奥村会長に感謝状を手渡した。
奥村会長は「私たちの書籍寄贈が、多文化理解、国際交流に役立っていると聞き、喜んでいる。外国人の住民、国際交流に関心のある県民にとって、世界とつながる窓口になればうれしい。国際交流センターの存在をもっと知ってもらう発信も一緒にしていけたら」と話した。
樫畑理事長は、同RCの寄贈によって入手が難しい言語の書籍が同センターで読めるなど、在住外国人らの喜びの声が寄せられていることを紹介し、「大変ありがたい。地域国際化の拠点として協会が役割を果たすために、大きく資するものとなっている」と感謝した。


