郷土愛育む「かるた」 第一生命和歌山支社が制作

和歌山の魅力を再認識してもらいたいと、第一生命保険㈱和歌山支社(和歌山市六番丁、森永暁和支社長)は、県内の名所や文化、特産品などを詠み込んだ「和歌山ジモサラかるた」を制作。今後、地域学習の教材として、さらなる活用を促したいといい、同支社会計・総務・地域との結びつき推進担当の日髙貴子支社課長は「かわいいかるたに仕上がりました。地元の子どもたちが和歌山をもっと知るきっかけになり、郷土愛を育んでもらえたら」と話している。
同社は毎年、全国的な川柳コンクール「サラッと一句!わたしの川柳コンクール(サラ川、旧サラリーマン川柳コンクール)を開催。地域の魅力を全国に発信し、地元企業や自治体とのつながりを強めたいと、同支社では2021年に独自の「地元版サラリーマン川柳(ジモサラ)」を実施した。「和歌山自慢」をテーマに地域の名所や歴史、伝説、特産品、方言などを盛り込んだ句を、顧客をはじめ一般から広く募集し、一般投票してもらうキャンペーンを展開。23年までの3年間で3164句が集まり、多くの人に活用してもらいたいと24年1月にかるたが完成した。
読み札には「みかんみかん夢中になって手が黄色」「県外じゃ通じなかった『水雪駄』」「赤レンガ ジブリの世界友ヶ島」「小さな目めはり食べれば大きな目」「どうきんと変換できず悩む父」など、和歌山の人なら思わずうなずいてしまうような、ユーモアあふれる言葉が盛り込まれている。社員が絵を担当し、完全に支社オリジナルのかるた(非売品)となっている。

子どもたちに周知しようと、社員らは市内の小学校校長会でPRし、ことし4月には大阪・関西万博でも発表。地域の人々の交流を生むツールの他、観光客へのアプローチ、地域ブランドの向上、地域活性化への期待が込められている。
「そ」の句の「争奪戦かるた大会仙人風呂」は、田辺市で来年1月18日に行われる「第23回新春!仙人風呂かるた大会」での採用が決まった。川湯温泉「仙人風呂」で行われる毎年恒例の人気イベントで同支社が協賛。日髙さんは「より多くの方に活用いただきたいので、広い周知に努めたい」と話している。
「ジモサラかるた」の問い合わせは同支社(℡073・423・1261)。

