手話で魅力伝える 和歌山市観光発信人に強力翔さん

和歌山市観光発信人となった強力さん㊧と尾花市長
和歌山市観光発信人となった強力さん㊧と尾花市長

和歌山市は、手話をしながら歌うサインシンガーの強力翔(ごうりき・かける)さん(39)を37人目の観光発信人に委嘱し、23日、市役所で委嘱式が行われた。

強力さんは大阪府大東市出身、和歌山市在住。30歳の時、手話を通じたテレビドラマをきっかけに手話を始め、2015年、音楽活動をする中で「自分にしかできない支援」として、自作曲による手話と歌を組み合わせた独自のパフォーマンスで活動を開始。自主制作アルバムを発表し、手売り販売のみで4000枚を売り上げた。19年には動画配信サービスのユーチューブ活動を始めた。

全国各地で年間100本を超えるイベント出演、障害者支援、チャリティー、地域イベント、学校公演などに多数出演し、現在は手話パフォーマンスだけでなく、バンドスタイルや弾き語りなど、人と人をつなごうと幅広く活動している。

強力さんに委嘱状と名刺を手渡した尾花市長は「私も知らない市の魅力がたくさんある。全国に発信してほしい」と活躍に期待を寄せ、強力さんは、手話を交え「一人でも多くの人やファンに和歌山市と手話の魅力を届け、来てもらいたい」と話した。

任期は2年。交流のある全国のシンガーと同市の観光名所を回り、互いのSNSで発信するなどでPRしていくという。