新年準備、和気あいあい 西庄自治会館でしめ縄作り

和歌山市西庄の西庄自治会館で25日、しめ縄づくりが行われ、地域住民約20人が来年の幸福を願って制作した。
西脇地区公民館活動の一環として約10年前から行い、しめ縄歴40年の森教二さん(83)が作り方を教えた。これまで西脇幼稚園の園児たちが使っていない部屋で行ってきたが、昨年から同館で開催しているという。
森さんの説明を受け、参加者は稲わらを三つの束に分け、柔らかくするために束を木槌で150回たたいた。その後、足で固定し、手でねじってしめ縄を結った。何回も作ったことがある手際の良い人や、初めての参加でゆっくりな人など、参加者によってペースはさまざまだったが、森さんは一人ひとりに丁寧に指導。稲わらを結い終えると、ウラジロとダイダイ、紙垂(しで)、水引きを取り付け、しめ縄を完成させた。
初めて参加したという田伏和さん(75)は「やったことがなく意外と難しかったが、丁寧に教えてくれた。地域の人と和気あいあいと作れて楽しかった」、初回から毎年参加している赤羽静代さん(78)は「いつも丁寧に教えてくれるので助かっています。立派なものができたなと我ながら感心しました」と笑顔。
森さんは「地域の人が集まって何かをするのは良いこと。慣れた人も初めての人もいるが、おしゃべりしながら楽しむことが大事かなと思います。上手下手は関係ありません」と話していた。


