地域と共に馬九行久
新年おめでとうございます。令和8年丙午(ひのえ・うま)の新春を迎え読者の皆様に謹んでご挨拶申し上げます。
丙は陰陽五行説では火の陽とされ、太陽が持つ強いエネルギーを表し、午もまた太陽が高く昇る正午を象徴する十二支でもあることから、勢いや運気が一番良い状態を表すとされています。まさにこの二つの火の陽が重なる丙午は力強い勢いのある一年になると言えましょう。
昨年は、初の女性総理大臣が誕生し、自民党と日本維新の会の連立政権を発足させました。物価対策や社会保障改革、憲法改正などに取り組むことを表明し、強く豊かな日本を目指しています。実現することを心から期待します。
さて、本年の和歌山の明るいニュースといえば、2月25日に打ち上げ予定の小型ロケット「カイロス」3号機ではないでしょうか。過去2回の挑戦を踏まえて臨む3度目は、5機の小型人工衛星が搭載され、また、和歌山の未来を変える希望も乗せられています。
さらに昨年10月に超小型人工衛星開発・量産・運用を行う㈱アークエッジ・スペース(本社:東京)と和歌山県内に本社や支店を置く6社が共同で、宇宙関連産業の創出を担う㈱WALLを設立しました。2027年度に打ち上げ予定ですので、1年早いですが、今後の活躍に注目していきたいと思っています。是非とも皆さまにも和歌山の明るい未来を考え、このカイロスをはじめとする宇宙関連産業を見守っていただけたらと思います。
本年の弊社のスローガンは「馬九行久(うまくいく)」です。日本伝統の絵柄に用いられる言葉ですが、九頭の馬が勢いよく駆け上がる、物事が順調に進み成功するなどの意味があり、縁起が良いとされています。
新聞離れが続く状況ですが、地域の記事の量は世界一だと自負しております。わかやま新報の価値はそこにあると信じ、社員一丸となり、役に立つことはもちろん、面白いことや、知っていただきたいことを常に考えて新聞発行してまいります。より一層のご支援、ご愛読をお願いするとともに、皆さまの万事が馬九行久ことを祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
株式会社和歌山新報社 代表取締役社長 津村 周

