少量販売で楽しむ大根の魅力

穏やかな年明けとなった2026年。おかげさまでこのコーナーは16年目を迎える。ことしも県内外から和歌山の魅力を発信していきたい。
この時期に旬を迎え食卓に並ぶ機会が増す「大根」。和歌山市内で生産された青首大根である「わかやま布引だいこん」は最盛期を迎え、京阪神を中心に広く出荷されている。
県外の八百屋では、「甘みが増す和歌山県産の大根を入荷しました」とSNSで告知。部位ごとにお勧めの調理法があるという。
大根は上部、中央部、下部でそれぞれ異なる味わいがあるのが特徴。上部は辛みが少なくサラダや大根おろしに、中央部は甘みがあり柔らかいため煮物やおでんに、下部は辛みが強いため漬物やみそ汁に、といった具合。1本の大根を料理によって使い分けする読者の方も多いだろう。
昨今は家族の人数が少なく、大きく立派な大根を1本購入しても食べ切れないというニーズに応え、少量にカットして販売されるのを目にすることが増えてきた。筆者が訪れたスーパーマーケットでも少量で販売。1本の大根をカットするため、上部、中央部、下部、それぞれ同じ個数ずつ店頭に並べられるが、開店から時間が経つにつれ、売れ行きに差があることも。年始の時期でお雑煮に使われる機会が増えたのか、下部に近いものほど在庫が減っていた。催しや寒さの度合で変化するようだ。
作りたい料理によって購入する部位を選択できることは便利である一方、その日に求められない部位があると売れ残りが起き、フードロスになる懸念はある。売られている部位に応じて料理を選択するというサステナブルな発想から食卓のメニューを考えることも一案。旬の食材で冬を楽しみたい。(次田尚弘/神戸市)

