カイロス3号機打ち上げへ期待 桐蔭科学部がエール

打ち上げに向けてエールを送る桐蔭中科学部の皆さん
打ち上げに向けてエールを送る桐蔭中科学部の皆さん

2月25日に和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられる予定の民間の小型ロケット「カイロス」3号機。県民の期待も膨らむ中、現地やオンラインでこれまでの挑戦を見守ってきた和歌山市吹上の桐蔭中学校・高校の科学部の部員たちは「今度こそは」とひときわ熱い思いで成功を祈っている。

同部は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研修を受け、「スペースティーチャー」として活動する藤木郁久教諭(56)指導の下、サッカーロボット開発をはじめ、空き缶サイズの模擬人工衛星「缶サット」の製作、ドローンプログラミングなど多岐にわたり活動。さらに同市加太の青少年国際交流センターで年に2回の合宿も行い、「宇宙甲子園」や「ロボカップ・ジュニア」など数々の大会に挑み、好成績を収めている。

打ち上げの当日は藤木教諭と同部の全中学生19人が現地入りする予定。見学場の田原海水浴場の出展ブースで、活動のポスターセッションなどもする。

中学校部長で3年生の北畑椋太郎さん(15)は、昨年12月に出場したロボットの大会「FLL Challenge」関西大会で、3号機の打ち上げ成功と自分たちの躍進を祈ってチームを「カイロス」と名付けた。「今度こそ飛んでほしい。民間企業のロケットが和歌山から宇宙に飛び出すのはすごいことだと思う」、3年生で副部長の佐野裕真さん(14)は「1号機はわくわく感で応援し、2号機は『飛んでくれ』と祈る気持ちだった。今回こそ飛んでほしい。成功したら和歌山も活気づく」と期待。佐野さんは応援メッセージをカイロスに貼付して飛ばすプロジェクトにも参加しているという。

ロケット好きを自他共に認める2年生の橋爪心愛さん(14)は「3度、現地に足を運んだが見られなかったので次こそ自分の目で飛ぶのを見たい。将来、ロケット関連の職業に就きたいし、カイロスが成功したら宇宙を目指す人も増えると思う」と笑顔。

県宇宙教育研究会の代表を務める藤木教諭は「カイロスは希望も運んでくれる。宇宙を身近に感じられる最高のイベントで、県から宇宙飛行士や関連ビジネスに進む人が増えることを期待します」と話している。

カイロスについて話す(左から)藤木教諭、北畑さん、佐野さん、橋爪さん
カイロスについて話す(左から)藤木教諭、北畑さん、佐野さん、橋爪さん