小児がん支援ロボ寄贈 アフラックが医大に

アフラック生命保険㈱(東京都新宿区)は9日、小児がん治療の支援に役立てるため、アヒル型ロボット「My Special Aflac Duck(マイ・スペシャル・アフラック・ダック)」5羽を和歌山県立医科大学(和歌山市紀三井寺)に寄贈した。子どもたちが自分の感情を表現するのを手助けする機能などがあり、つらい治療の日々に寄り添う。
今回の寄贈は、地域への貢献と同医大付属病院の設備充実に寄与したいとの同社からの申し出により実現した。
同ロボットは、小児がんで闘病する子どもたちを応援することを目的に、2017年から米国のアフラックで開発が始まり、現地の医療センターで治療を受ける子どもたちや医療従事者、児童心理学者ら専門家とテストを重ね、1年以上かけて完成させた。
子どもたちが自分の感情を伝えるのが難しい時、7枚ある「気持ちカード」を選んでダックの胸元に当てることで、代わりに鳴き声で感情を表現してくれ、周囲の大人も会話のきっかけをつくることができる。専用アプリを使ってダックをお風呂に入れたり、食事を与えたりして遊べる他、注射器や聴診器など付属のおもちゃで、子どもが受ける医療をダックの模擬体験で伝えることもできる。
同社は19年から日本国内での寄贈活動を開始し、今回の県立医大が全国96カ所目、寄贈総数は1778羽。この取り組みが評価され、同社は25年、第19回キッズデザイン賞を「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」で受賞している。
贈呈式は県立医大で行われ、同社から和歌山支社の杉山健太郎支社長、社会公共活動推進室の貫名萌課長ら、医大から小児科学講座の徳原大介教授、神波(こうなみ)信次講師らが出席。杉山支社長が徳原教授にロボットを、徳原教授が杉山支社長に感謝状を手渡した。
杉山支社長は「小児がんと闘う子どもたちがダックで心を和ませ、医療関係者や家族とのコミュニケーションがうまく進み、笑顔が増えることを願っている」とあいさつした。
小児がん治療を専門とする神波講師によると、闘病する子どもたちの入院期間は1年を超えることもあり、「一日に1回でも楽しいことがあり、笑顔が見られたらと思う。子どもは自分の気持ちをどう表現していいのか分からないことがあり、気持ちを代弁してくれるロボットはありがたい。すぐに使っていきたい」と話していた。


