デザートコースでひと休み「パティフィル」

「畑で育てた果物や野菜を使用したお菓子を提供できたら」――。そう話すのは、紀美野町松瀬に念願の店舗をオープンした「Patifer(パティフィル)」代表の松本和樹さん(39)です。
同店では、一日2組限定(一組4人まで)で県産の旬の食材を使用した「デザートコース」(4500円)が楽しめます。「小さな前菜」から始まり、「デザート①」「デザート②」「小さなお菓子たち」「コーヒーorハーブティー」となっています。
松本さんは岩出市出身。製菓学校を卒業して以来、約20年間パティシエとして大阪や神戸などのホテル、レストランで修行を重ね、フランスのパリでも学びました。2020年からは岩出市のレストラン・ヴィラアイーダで研修し、ついに昨年10月、パティフィルを開くことに。
山椒をイメージしたうぐいす色の外壁に、同町の名産、柿を思わせるオレンジ色の屋根が印象的な建物で、周囲には450坪の畑があります。店内は、木のぬくもりが感じられ落ち着きのある空間が広がります。
今はレモンタルトや柿農家の祖母の柿を使った羊羹、バターナッツのスープなどがあり、松本さんは一番おいしいタイミングで食べてほしいと、「持って帰れないもの」をコンセプトに、出来たてを提供しています。
レモンタルトは、くり抜いたレモンの中にレモンクリームやクッキー、メレンゲ、キャラメルチップを合わせた逸品です。コク深く酸味がクセになるレモンクリームと、甘さのあるメレンゲ、ほろ苦いキャラメルとの相性がマッチ。さまざまな食感が楽しめ、飽きないおいしさです。
1週間煮詰めて作ったレモンピールや完熟した山椒を牛乳と合わせて炊いた練乳、自家製レモンのアイスクリームなども添えられ、細部まで手間をかけた一品です。
他にも、焼きたてのスフレケーキやマドレーヌ、これからは焼きたてのフォンダンショコラなどが味わえます。
貸し切りなので、小さい子どもさんと一緒にゆっくりでき、プロポーズの場としてもお薦めです。焼き菓子のテイクアウトは正午~午後2時、もしくは、貸切予約がない場合に購入できます。誕生日ケーキやクリスマスケーキ、焼き菓子の予約も可能です。
今後は畑でミカンやハーブ、山椒などを育て、好みのハーブを畑から選んでティーを楽しむことも予定しており、松本さんは「お客さまとの会話を楽しみ、作りたいものを作っていきたい。ひと休みしに来ていただけたら」と話しています。
予約はインスタグラム(@patifer_wakayama)のDMか、電話で。
【Patifer】紀美野町松瀬219の4▽℡073・497・5655▽正午~午後2時(2時以降は予約のみ)▽定休日=水・木・金曜


