開票終了1時間超遅れか 衆院選短期決戦に選管苦慮

和歌山城西の丸広場前に設置された啓発看板
和歌山城西の丸広場前に設置された啓発看板

通常国会が23日に召集され、高市早苗首相は午後の本会議で衆院を解散した。27日公示、2月8日の投開票に向け、各自治体は総選挙の準備を急いでいるが、電撃的な短期決戦による想定外の影響も発生。和歌山県内で最も有権者が多く、和歌山1区の勝敗を分ける和歌山市では、確保できた開票所が手狭なため、従来の国政選に比べ、開票終了時刻が1~2時間程度遅れると予想されている。

市選挙管理委員会によると、市の選挙ではこれまで、市民体育館や和歌山ビッグホエール、ノーリツアリーナ和歌山などを開票所に使用してきたが、今回は急きょの日程のため、どの会場もすでに予定が入っていた。

ようやく和歌山マリーナシティイベントホール(毛見)を確保したが、従来の会場より狭いため、開票作業に使用する機材のスペースや、一度に作業できる人員が限られる。

投票用紙をセットすると候補者ごとに自動で分ける分類機は、市が所有する5台を全て置けないため、使用するのは4台。票の枚数を数える係のテーブルも減らす。開票作業にあたる市職員は、2024年10月の前回衆院選が216人に対し、今回は182人となる。

市選管は、高市首相の支持率の高さなどから投票率(前回51・16%)が上昇し、開票する札が増えることも想定。小選挙区の開票作業は投票日の午後9時半から開始し、前回は翌日午前1時に終了したが、今回は同2~3時の終了を見込む。前回は1、2位の候補者の得票差が100票余りで、開票終了間際まで勝敗が分からなかった。今回も僅差となれば、和歌山1区の決着は未明にずれ込む。

投票所入場券の発送は公示日の27日を予定し、有権者に届くのは29~30日になりそうだ。市選管は、解散検討の報道を受け10日から選挙準備を始めたが、投票日を印字する入場券の印刷は、高市首相が日程を正式に表明した19日夜まで待たねばならず、遅れを余儀なくされた。28日に始まる期日前投票は、入場券がなくてもできる。

一方、立候補者のポスター掲示板の設置などは順調に進んでいる。掲示板は縦0・9㍍×横2・7㍍の大きさで、26日までに市内590カ所に設置を完了する。和歌山城西の丸広場前には、投票日を大きく記した縦2・6㍍×横11㍍の啓発看板も設置した。

異例の短期間での準備に追われる市選管職員は「参院選など日程が早く決まっている選挙に比べると、準備はかなりしんどい」と漏らす。

和歌山市の開票所となる和歌山マリーナシティイベントホール
和歌山市の開票所となる和歌山マリーナシティイベントホール