走る楽しさ伝える 九鬼さんら元日本代表が陸上教室

子どもたちに指導する九鬼さん(中央)
子どもたちに指導する九鬼さん(中央)

和歌山県有田市出身で陸上競技の元日本代表選手・九鬼巧さんと、紫村仁美さんらによる教室が、このほど和歌山市毛見の紀三井寺公園補助競技場であった。県内の小学生から高校生までの約100人が、世界の技術や走り方のこつを教わった。

リタジャパンアスリートクラブ(東京都)が主催。夢を持つことの大切さや挑戦することの楽しさを次代を担う子どもたちへ直接伝えることで、夢や挑戦を楽しむ心を育み、可能性を広げようと「ジャンプアップ教室」と題して開いている。2024年12月に佐賀県で初めて行われ、6回目となる。

九鬼さんは和歌山北高校の卒業生。ロンドン五輪(2012年)では400㍍リレー日本代表に選ばれている。

紫村さんは同アスリートクラブに所属しており、100㍍ハードルでモスクワ(2013年)、ロンドン(17年)で開かれた世界選手権に出場。九鬼さんが紫村さんの大学の後輩だったことや、元陸上選手で和歌山出身、和歌山北高卒の菊地里恵さん(2015年に現役引退)から、県内開催の要望があり、教室が実現した。

九鬼さん、紫村さんによる小中学生を対象とした走り方教室では、リレーなどを通して走り方の基本や走る楽しさを伝えた。九鬼さんに真っ先にサインを求めた藤戸台小学校3年生の女子児童は「リレーが楽しかった。走るのが好きなので教えてもらえてうれしかった」と笑顔。

中高生向けの専門的な内容でも行われ、九鬼さんによるスプリント教室、紫村さんによるハードル教室、㈱ディープジャパン(同市神前)陸上部の原華澄選手による中距離教室が行われた。参加者は競技のポイントや体の動かし方についての説明を受け、実践。教室終了後も講師に日頃の悩みを相談し、競技をする上での質問をするなど、積極的に取り組んでいた。

中距離教室に参加した和歌山大学付属中学校2年生の重光可恵さん(13)は「いつもやらないことをやったり、動かさないところを動かしたり、新鮮だった。普段は各自のペースで練習することが多くて、きょうみたいにみんな同じペースで走ることもあまりなかったので楽しかった。大人の選手に指導を受けられていい経験になりました」と話していた。