電子マネー詐欺防げ コンビニで水際対策訓練

特殊詐欺被害を未然に防ごうと、和歌山県警生活安全企画課と岩出署は12日、紀の川市古和田のローソン紀の川古和田店で、水際対策訓練を実施した。同店の従業員が、電子マネーカード(POSAカード)を悪用した詐欺の手口や、客への声掛けの重要性を学んだ。
近年、県内ではパソコンのウイルス除去名目などで電子マネーを購入させる詐欺被害が増加している。訓練では、特殊詐欺被害防止アドバイザーが客を演じ、「パソコンがウイルスに感染した。除去費用として電子マネーを買うよう指示された」と高額なカードを購入しようとする場面を再現。
対応した従業員のリーダー坂上知子さん(42)は、慌てる客の様子を察し、「それは詐欺の疑いがあります。一度電話を切って、警察に相談しましょう」と冷静に説得。警察への連絡を促すまでの流れを実践した。
訓練後、坂上さんは「レジ業務の中でお客さまに時間を割くのは難しいが、積極的に声を掛けていくことが大切だと感じた。店全体で情報を共有し、被害を防ぎたい」と話した。同店では、過去にも当選金名目の詐欺を水際で阻止した経験がある。
この日は訓練に加え、来店客に啓発チラシを配布し、注意を呼び掛けた。
同課の石神慎吾課長補佐は「コンビニは詐欺を防ぐ最後のとりで。身に覚えのない請求や、カードを買って番号を教えろという指示があれば、まずは詐欺を疑って警察へ相談してほしい」と強く呼び掛けている。

