60歳で弁護士に 宮﨑まどかさんが講演

弁護士を志すまでの経緯を話す宮﨑さん
弁護士を志すまでの経緯を話す宮﨑さん

映像制作の会社を立ち上げ、60歳を目前に弁護士となった和歌山市の宮﨑まどかさん(69)が、7日に市内であった日本教育会県支部の教育実践発表会で講演。弁護士に転じるまでの日々を振り返り、現在の思いを語った。

宮﨑弁護士は宮﨑泉知事の姉にあたる。桐蔭高校を卒業後、ジャーナリストに憧れて慶應義塾大学法学部政治学科へ進学。卒業後は地元に戻り、タウン誌での執筆、印刷物のデザイン、映像制作などの仕事に携わった。

講演では「人生の出会いと選択肢~だれでも、どんな年齢でも、想像以上に選択肢がある~」と題して話した。社会とのつながり考えるようになったのは小学校高学年で、ある時、担任教諭が黒板に「権利」と書き、どう思うか問いかけたことを紹介。「自由」や「平等」について話し合った体験が、社会正義を意識するきっかけになったと振り返った。

仕事をしながら3人の子育てに奮闘。映像制作の会社を設立後、40代後半で今後の方向性を見つめ直し、「今、目の前で困っている人の問題を解決して喜んでもらえたなら。自分には、人と向き合い、寄り添う仕事が合っているのではないか、やっぱり弁護士かなと思うようになった」と話した。

50歳で法科大学院(ロースクール)に通い、57歳の時に3度目の挑戦で司法試験に合格。弁護士になってからは、自分のしていることがその人のために正しいのか、依頼者にとって人生を懸けた問題であるがゆえに悩むことも多いと明かした。子どもたちの心に寄り添う教職員とも通じる部分があるとし、自身の心が疲れた時の向き合い方について言及。文部科学省が活用を呼びかけ、県でも25年度に導入した、学校が抱える問題に法的助言をする弁護士「スクールロイヤー」の制度について紹介した。