「和歌山の進化に負けず」 王将戦第4局始まる

前夜祭で花束プレゼンターの子どもたちと共に藤井王将(中央)、永瀬九段(左隣)
前夜祭で花束プレゼンターの子どもたちと共に藤井王将(中央)、永瀬九段(左隣)

将棋8大タイトル戦の一つ、ALSOK杯第75期「王将戦」七番勝負の第4局が17日午前9時、和歌山市の和歌山城ホール和室で始まった。シリーズ成績1勝2敗の藤井聡太王将(23)=六冠=が星を五分に戻すのか、挑戦者の永瀬拓矢九段(33)が初の王将位に〝王手〟をかけるのか。対局は先手番の藤井王将が2六歩を突いてスタート。勝敗は18日午後に決する見通し。

藤井王将と永瀬九段は16日に和歌山入りし、対局会場を検分した他、南海電鉄和歌山市駅の車庫を訪れ、加太線の観光車両「めでたいでんしゃ」の前で記念撮影。午後6時からはダイワロイネットホテル和歌山での前夜祭に出席し、約300人のファンを前に第4局への意気込みなどを語った。

永瀬九段は第3局までを振り返り、「一局一局自分なりに全力を尽くして集中できている。引き続き全力を尽くしたい」と決意。和歌山については「フルーツ王国という印象がある」とし、ドライフルーツで食べるのが大好きだというミカンや、県産イチゴ「まりひめ」などを使った多彩な勝負スイーツ・ドリンク選びを楽しみにしていることも話した。

藤井王将は2024年11月の竜王戦第5局以来の和歌山訪問。「海の幸、山の幸が大変おいしいことは前回も実感したが、今回のメニューはかなり〝進化〟している」と話し、「迎えてくださる和歌山の皆さまの進化に負けないよう、私自身もよい将棋をお見せできるように、2日間精いっぱい集中して対局に臨みたい」と決意を語った。

両棋士の健闘を願う花束贈呈では、昨年12月に開かれた和歌山市将棋大会・子供の部の各部門で優勝した黒田忠寿さん(大阪市立海老江東小1年)、小竹和寿さん(御坊市立塩屋小4年)、硲樹希さん(田辺市立高雄中1年)の3人がプレゼンターを務めた。

記念品として、両棋士には和歌山ニットで作られたジャケットやパンツ、Tシャツなどのセットが贈られ、開催地を代表して鶴巻郁夫副市長が歓迎し、関係者に謝辞を述べた。