気付き大切に 矢野教諭『理科の先生のメガネ』出版

発刊された書籍を手に矢野教諭
発刊された書籍を手に矢野教諭

和歌山市吹上の和歌山大学教育学部付属中学校で理科を担当する矢野充博教諭(50)が、科学を楽しむ書籍『理科の先生のメガネ かけてみると世界が変わる』をミネルヴァ書房から発刊した。矢野教諭は「不思議はすぐそばにあるということを知ってほしい。『気付き』が最も大事で、そこから考え、行動することは生きていく上で本当に必要な力。周りに目を向け、身近にある面白いことに気付いてもらえれば」と話している。

ミネルヴァ書房は人文・社会科学の学術出版社で、昨年10月に中高生のための科学探究シリーズ「サイエンスライブラリー」を刊行。同シリーズでは、読み物から始める科学の面白さ、自然の謎と不思議を知る楽しさを届け、同書でシリーズ第5作となる。

矢野教諭は、第3作を書いた和歌山工業高等専門学校生物応用化学科の楠部真崇教授から紹介を受け、執筆を決めた。

矢野教諭はこれまでiPadを活用し、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を使った体感型の授業を提案。同書では観察・実験を中心に、授業で大切にしている五つの要素「気付く・観る・考える・試行する・表現する」を章立てにし、240回分の授業の記録を整理・分類しながら、内容を膨らませてピックアップした。運転中や入浴後、寝る前などあらゆる場面でタブレットを活用して思い付いたことを書き留め、原稿を作成。表現を統一し、分かりやすくするために説明を増やすなどした。中高生はもちろん、教員や教育実習生、一般まで、誰が読んでも面白いと思ってもらえる内容になっているという。

タイトルには、メガネをかけるとそれまで見えなかった世界が見えるように、同書を通して物事の見方や考え方が少しでも変わることを願う矢野教諭の思いが込められている。

260㌻、2200円。イオンモール和歌山の未来堂書店、和歌山ミオのくまざわ書店の他、オンラインショッピングサイトAmazonや紀伊国屋書店新宿東口本店などでも販売中。