天空へ舞う炎と煙 粉河寺で初午の開運護摩供

炎を囲み、一心に祈る修験者
炎を囲み、一心に祈る修験者

和歌山県紀の川市の粉河寺で21日、旧暦の初午(はつうま)に合わせた伝統行事「旧初午厄除け・開運採燈大護摩供(さいとうおおごまく)」が行われた。

西国第一番札所・那智山青岸渡寺と第三番札所・粉河寺が合同で執り行う厳かな法要で、本堂前に設けられた特設護摩壇では、人々の願い事が記された約2000本の木札「護摩木」がたき上げられた。

22人の修験者が法螺貝(ほらがい)を響かせながら、行者堂へと出発。行者堂と本堂での読経を経て、枯山水庭園前で本儀が始まった。

山伏による問答の後、弓を射て邪気を払う法弓(ほうきゅう)や、斧を振るって道を作る法斧(ほうふ)といった古式ゆかしい作法を披露した。続いてヒノキの葉で組み上げられた高さ、幅ともに約180㌢の護摩壇に点火。赤々と燃え上がる炎と白い煙が天空へ舞い上がると、詰めかけた参拝者は静かに手を合わせ、家内安全や交通安全、開運を祈った。

火中に投じられた護摩木を前に、和歌山市の70代の女性は「迫力ある儀式にびっくりしました」と驚き、毎年来ているという紀の川市の80代の女性は「ことしも家族みんなが無事に過ごせるようにと願った」と話していた。