陸上指導の吉田克久さん退職 教え子ら163人が祝う

あいさつする吉田さん
あいさつする吉田さん

和歌山北高校の陸上競技部で23年間にわたって顧問を務め、同校を陸上の強豪校に育て上げた吉田克久さん(60)の退職を祝う会が4日、和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で開かれた。会場には、かつての教え子や関係者ら163人が出席。長年、情熱的な指導で和歌山の陸上界発展に尽力した名将の新たな門出を祝った。

教え子ら163人が門出を祝福
教え子ら163人が門出を祝福

吉田さんは和歌山工業高校を卒業。全国高校駅伝に3年連続で出場し、進学先の大阪体育大学時代には、全日本大学駅伝に3年連続で出場した。卒業後は一般企業に就職し、親会社である住友金属工業の陸上競技部に所属した。仕事をしながら中学生の指導に関わったことをきっかけに、「どうしても陸上を教えたい」と一念発起。33歳で教員採用され、和歌山北高に配属された。

指導者としては、全国高校駅伝に16回出場、2010年の沖縄インターハイ男子総合優勝など、輝かしい成績に導いた。21年以降は母校の和歌山工業、那賀高校で陸上部の指導にあたった。

この日の出席者の中には、ロンドン五輪(2012年)4×100㍍リレー日本代表の九鬼巧さん、14年全国高校駅伝1区2位の橋詰大慧さん、16年インターハイ女子やり投げ優勝の長麻尋さんらの姿もあった。

教え子たちは吉田さんとの思い出のエピソードを次々と披露。サプライズのメッセージ動画も紹介され、温かい雰囲気の会となった。

あいさつに立った吉田さんは指導者としての日々を振り返り、「みんなと関わったことが一番の財産。立派な指導者や良い大人、お父さん、お母さんになっている姿を見ることができて本当にうれしい」と話し、支えてくれた家族、指導者仲間らに感謝。「悔いがあるとすれば、駅伝で入賞できなかったこと」とし、和歌山北高校で総監督を務める松田圭祐さんに思いを託した。

4月からは京都の明治国際医療大学で男女の中長距離の監督を務める。「次は大学駅伝の舞台を目指したい」と決意し、会場からは大きな拍手が送られた。

教え子との絆が伝わるような展示も
教え子との絆が伝わるような展示も