技と精神磨き150回 砂山少年剣友会が伝統の部内戦

硯代表(中列右端)と剣士の皆さんら
硯代表(中列右端)と剣士の皆さんら

和歌山市の「和歌山砂山少年剣友会」が先月、部内戦を開き、節目の150回目を迎えた。1975年の同会発足以来、継続して行われているもので、小学校低学年、高学年、中学生の部で試合を実施。学年を超えた対戦も行われ、子どもたちが実力を試した。硯昌宏代表(83)は「強い心は将来、社会に出たときに必ず役に立ち、何事にも全力で向き合うことが成長につながる。家族や周りの人に感謝して、今後も稽古に励んでもらいたい」と願っている。

同会は剣道歴60年の硯代表が立ち上げ、昨年発足50年を迎えた。硯代表は別の剣道クラブで指導していたが、当時の砂山地区の連合自治会長から「剣道で砂山っ子を強くしてほしい」と依頼されたことから創部。全国大会優勝者を輩出するなど多くの実績を積み重ねてきた。

拠点の砂山小学校だけでなく、市内全域から子どもたちが参加。会員数は減少傾向にあるものの、現在は年長児から中学生まで約20人が所属し、近年も近畿大会での優勝や各種大会での入賞など成果を上げている。同校の体育館で行う稽古では、礼儀作法を重んじ「礼に始まり礼に終わる」剣道の精神を重視しながらも楽しく取り組むことを大切にしている。初心者には竹刀の振り方や足さばきなどの基礎から指導し、風船割りやタイヤ打ちなども取り入れながら剣道に親しみを持ってもらい、やる気を引き出す。

硯代表は「技術だけでなく気持ちが重要。試合は技術が3割、気持ちが7割。しっかりとした気持ちを持つことが結果につながる」と話す。

また、子どもたちは学校を越えて交流を深め、県外の大会なども通じて友達の輪を広げている。保護者同士の協力体制も厚いという。

キャプテンを務める伏虎義務教育学校6年の児童は「(剣道を始めて)礼儀正しさが身に付いて声もしっかり出せるようになった。仲間と勝てた時が一番うれしい」、副キャプテンの砂山小6年の児童は「お兄ちゃんが習っていたので私もやりたいなと思った。稽古がきついときもあるけど友達のおかげで頑張れています」と笑顔だった。

同会の活動の様子はインスタグラム(@sunayamakendou)で発信中。見学や体験も随時行っている。1カ月間の無料体験参加者には竹刀のプレゼントがある。硯代表は「少しでも興味があれば気軽にお越しください。お待ちしています」と呼びかけている。問い合わせは硯代表(℡090・3491・7919)。

稽古に励む剣士たち
稽古に励む剣士たち