フィリピン館を追体験 淺川組で万博レガシー展示

来場を呼び掛ける中西係長
来場を呼び掛ける中西係長

建設業大手の㈱淺川組(和歌山市小松原通、西口伸社長)は、社屋1階のエントランスホールで、昨年の大阪・関西万博で建設した「フィリピン館」を紹介する展示スペースを設け、一般公開を始めた。同社事業本部建築部の山田真一工事担当部長(55)は「施工者として、フィリピン館を訪れた皆さんの笑顔は何物にも代えがたい喜び。実際に見た方も見られなかった方にも、万博を身近に感じられるような空間になれば」と来場を呼びかけている。

同館は「WOVEN(ウーブン=織りなす)」をテーマに、ラタン工芸をイメージした装飾の外観と、大きく飛び出した庇(ひさし)が特徴で、会場でひときわ注目を浴びた。淺川組と西尾レントオール㈱(本社=大阪府大阪市)による共同企業体が施工し、資材の再利用を前提にした高度な技術を導入。サステナブルな建築物としても評価を受け、博覧会国際事務局(BIE)の展示デザイン部門で銀賞に選ばれた。

これらの記憶を「レガシー」として継承しようと企画。スペースには、パビリオンの外壁に実際に使われた「ラタンパネル」2枚と、手織り物をあしらった「回転パネル」1枚、「フィリピン」の文字デザイン(実物)などを展示し、触れることができる。会期中の記録映像や同社が制作した同館写真集や珍しいミャクミャクとのコラボ商品も紹介。パビリオンの雰囲気を追体験できる。

解体工事も同社が手掛ける中で本展を企画したが、実物の資材を会場外に持ち出すには数多くの条件や手続きが必要で、約4カ月を要し、同社に運び込まれた。

事業本部営業部営業課の中西正浩係長(34)は「半年間、命を懸けてつくったもの。少しでも記憶や印象にとどめてもらえるよう和歌山の方々に見ていただきたい」と話していた。

入場時間は平日の午前8時半~午後5時で、期間は来年3月末までの予定。車で来場の際は、近隣の有料駐車場を利用する。

問い合わせなどは同営業部(℡073・423・7161)。

写真集で振り返る社員ら
写真集で振り返る社員ら